ヒトメボレ~恋する乙女~
「じゃあ、な。」


商店街の近くまで戻ってくると、もう大丈夫だろって優は言い、手を降って、去って行く


「優!!」


私は、思わず名前を呼んでみた


優は、私の声に立ち止まりゆっくりこっちに振り返り


「何だよ~」


「また、逢えるよね?絶対逢えるよね?」


周りの目なんか気にせず私は大きな声で問いかけた

でも、優は少し周りが気になったのか、キョロキョロし、恥ずかしそうに答えてくれた


「毎週日曜日、この商店街に1時に集合!」


そう言って、また進行方向を向き歩き出した


私は、さっきより大きな声で頷き


「うん!」


と答えた。


それから、優の姿が、私の王子様の姿が消えるまでずっと見つめていた


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