前代未聞ヒロイン!
「…ん?…ここ…」
気がつくと病院にいた。
ああ…そっか。
落ちたんだっけ…

恥ずかしい…

顔が赤くなって、頬を手で覆うと、後頭部に激痛が走った。
「痛っ…」
後頭部がズキズキする。
あ~あ…

せっかく黒板キレイにして注目されたかったのに…。

陽彩って実は目立ちたがりだったんだね…。


頭が痛いので、仕方なく寝ようとしたら、突然ドアが、バンッ!!と開いた。

正直かなりびっくりした。

だって…恐いよーっ!!
「陽彩~!!!大丈夫!?」
「河合…バカだろ」
「ヒロ大丈夫ですか~?」「河合~お前ウケる!!」
「だからちゃんと下見なさいって言ってたのに!大丈夫?」

み…んな…

クラスのみんなが陽彩を心配してかけつけてお見舞い(男子強制的)に来てくれたのだ。

「うわぁぁ!メロン!苺にみかん!?それにバナナもッ!みんなありがとう~!」

はしゃぐ女子たちの中に入れない男子は見物。

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