出てるよ。
楽しく談笑していると、


彼は突然、


私のほうを


ジロジロと見つめてきた。




鼻毛があるかどうかの


確認なのだろうか。




大丈夫。


私は昨日までの私じゃない。


私は胸を張り、


どうぞ見てくださいと


言わんばかりに顎を上げ、


鼻の穴を彼の方に向けた。

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