出てるよ。
「ごめん。


なんか気分乗らないわ。


それじゃ。」




彼は私に手を振らず、


後ろも振り返ることなく、


その場を去っていった。




私は涙が止まらなかった。




鼻毛が出ていなければ。




鼻毛さえ出ていなければ、




デートは成功していたはずなのに。




どうして。




鼻毛め。




鼻毛さえなければ。




I want to kill 鼻毛.

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