光の花は風に吹かれて
――セストはなかなか目を覚ましそうにないローズの頬をそっと撫でた。
窓から差し込む光は、セストの身体が遮っているからローズには届かない。
このままローズの寝顔を見ているのも悪くない。
そんなことを思う日が、自分に訪れるなんて想像したことすらなかった。
ローズの胸元には花びらが一枚、昨夜の名残として散っている。セストはゆっくりと唇を近づけて、同じ場所にキスをした。
「ん……セスト様?」
セストがローズの胸に顔を埋めたことで、ローズが太陽の光に照らされて目覚める。
「おはようございます」
「お、はよう……ございます」
ローズは頬を染めてシーツを口元まで引っ張る。
「そんなに隠さなくても……」
「は、恥ずかしいです。あ、んな――っ」
「“あんな”……何です?」
そう少しイジワルに問うとますます赤くなっていくローズに苦笑し、セストはローズをシーツごと抱き締めた。
「それで、私の気持ちはおわかりになりました?」
「……はい」
「それは良かった。では、貴女のお返事は?」
上目遣いで見つめてくるローズ。正直、そういう行動は控えてもらわないとセストの苦労が増えそうなのだが……
窓から差し込む光は、セストの身体が遮っているからローズには届かない。
このままローズの寝顔を見ているのも悪くない。
そんなことを思う日が、自分に訪れるなんて想像したことすらなかった。
ローズの胸元には花びらが一枚、昨夜の名残として散っている。セストはゆっくりと唇を近づけて、同じ場所にキスをした。
「ん……セスト様?」
セストがローズの胸に顔を埋めたことで、ローズが太陽の光に照らされて目覚める。
「おはようございます」
「お、はよう……ございます」
ローズは頬を染めてシーツを口元まで引っ張る。
「そんなに隠さなくても……」
「は、恥ずかしいです。あ、んな――っ」
「“あんな”……何です?」
そう少しイジワルに問うとますます赤くなっていくローズに苦笑し、セストはローズをシーツごと抱き締めた。
「それで、私の気持ちはおわかりになりました?」
「……はい」
「それは良かった。では、貴女のお返事は?」
上目遣いで見つめてくるローズ。正直、そういう行動は控えてもらわないとセストの苦労が増えそうなのだが……