友達の弟
思い当たる『あん時』は一つしかない。

彼の家族のフレンドリーさに甘え、私達はよく彼の家で女子会を開いていた。

『あん時』も彼氏の二股が発覚し、友人達に慰められながら私はヤケ酒を飲んでいて、いつの間にかリビングのソファで寝てしまった。

DVDを見終えた友人達は真美の部屋に戻ってしまい、置き去りの私に彼が毛布を持ってきた。

毛布をかける彼の顔が近づいた時、我慢できずに、私は酔ったフリをしてキスをしてしまった。



なぜなら、いつも笑顔で迎えてくれる彼が愛しかったから。

可愛くて、とてもピュアで、普通に手を出すなんて絶対に無理な存在だったから....
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