disharmony
学年でいえば一つ年下の翔太がマネージャー業務を自主的に手伝ってくれるようになってから、
もう随分経つ。
人懐こくて、明るくて、
要領が良くて、気がきいて、
そんな可愛い後輩だった翔太に、
「今まで手伝ってやってたんだから、
オレと付き合ってよ」
と、可愛げのない告白をされたのはちょうど1週間前のこと。
真剣な表情とは裏腹のあっけらかんとした言葉に驚いて、
「なんであたしが」
とぽろっと即答してしまったその時のあたしの視線と、
そんなあたしの返事を予想もしていなかったのか、
大きな瞳をきょとん、と丸くした翔太の視線とがぶつかって、
居心地の良い先輩後輩の関係が音を立てて見事に崩れ落ちていった。
もう随分経つ。
人懐こくて、明るくて、
要領が良くて、気がきいて、
そんな可愛い後輩だった翔太に、
「今まで手伝ってやってたんだから、
オレと付き合ってよ」
と、可愛げのない告白をされたのはちょうど1週間前のこと。
真剣な表情とは裏腹のあっけらかんとした言葉に驚いて、
「なんであたしが」
とぽろっと即答してしまったその時のあたしの視線と、
そんなあたしの返事を予想もしていなかったのか、
大きな瞳をきょとん、と丸くした翔太の視線とがぶつかって、
居心地の良い先輩後輩の関係が音を立てて見事に崩れ落ちていった。