彼トモにドキドキ
彼氏が居ない帰り道、私は思いを伝えた。
「葵君…好き。大好き…」
中途半端なのは分かってる。
けど次々に溢れ出す感情を、もう抑える事が出来ない。
葵君は何も言わず、ただただ夕日が沈む中を歩き続けた。
返事はまだ聞いてないけど、一つだけ今までとは違う事がある。
それは二人の背中を追い掛けていると、必ず葵君が後ろに手を伸ばしてくれる事。
そっと手を掴むと、優しく握り返してくれる。
もう繋いだこの手を離したくない!
だから明日、私は彼との関係を終わらせる。
此れからは葵君の背中だけを追い掛けるから!!
どうかこの先も、繋いだこの手を離さないでね。
END