金色のネコは海を泳ぐ
「でも、ルーチェは僕のこと好きでしょ?」
不思議そうに首を傾げるジュスト。あぁ、どうしたらわかってもらえるのだろう。
「いや……好きってそういう意味じゃなくて」
「僕もルーチェのこと好きだから、僕たちコイビトだね?」
「は!?そうじゃな――きゃあっ」
ルーチェが否定するよりも早く、ジュストは再びルーチェに抱きついて胸に頬を摺り寄せる。
「ルーチェ、小さくて、可愛い。抱っこしてもらうのがダメなら、僕がルーチェのこと抱っこしてあげるから、ね?」
「ジュ、ストっ!ダメだってば!」
意識しているのはルーチェだけなのだとわかっていても、異性にこんな風に触れられてドキドキするなというのは無理な話だ。
ジュストの肩に手をついて押し返しているはずなのに、ジュストの身体はピクリともしない。
ネコのときとは違う……オトコ、の人。
改めてそれを認識して、ルーチェの鼓動は全身が心臓になったのではないかと思うほどに大きくなった。
そもそもこんな近い距離に異性がいることなど初めてで。
どうしたらいいのかわからない。
ただ、苦しいほどに胸がドキドキして、でもジュストの身体の大きさやちょっと高めの体温にホッとして。
ジュストはちゃんと人間なのだと、生きているのだと……感じられるから。
不思議そうに首を傾げるジュスト。あぁ、どうしたらわかってもらえるのだろう。
「いや……好きってそういう意味じゃなくて」
「僕もルーチェのこと好きだから、僕たちコイビトだね?」
「は!?そうじゃな――きゃあっ」
ルーチェが否定するよりも早く、ジュストは再びルーチェに抱きついて胸に頬を摺り寄せる。
「ルーチェ、小さくて、可愛い。抱っこしてもらうのがダメなら、僕がルーチェのこと抱っこしてあげるから、ね?」
「ジュ、ストっ!ダメだってば!」
意識しているのはルーチェだけなのだとわかっていても、異性にこんな風に触れられてドキドキするなというのは無理な話だ。
ジュストの肩に手をついて押し返しているはずなのに、ジュストの身体はピクリともしない。
ネコのときとは違う……オトコ、の人。
改めてそれを認識して、ルーチェの鼓動は全身が心臓になったのではないかと思うほどに大きくなった。
そもそもこんな近い距離に異性がいることなど初めてで。
どうしたらいいのかわからない。
ただ、苦しいほどに胸がドキドキして、でもジュストの身体の大きさやちょっと高めの体温にホッとして。
ジュストはちゃんと人間なのだと、生きているのだと……感じられるから。