金色のネコは海を泳ぐ
「あら、ここのところずっとそうだったじゃない。今回の調合はうまく行ったんじゃないの?」
ブリジッタは今頃気づいたのか、とでも言いたげな顔。その横でグラートもうんうん、と頷いている。
そう……だったのだろうか。
調合は今までと変わらない方法で行ったはずだった。1回で2~3時間、1日3回まで服用ならば最大で9時間だ。食事と少しの勉強時間には十分だと思っていたから改良はやめたのだ。
だとしたら、知らないうちに何か……たとえば、室内の温度や湿度が良かったとか。だが、調合室は常にある程度の部屋の状態を保っている。
材料も変えていないし、器材だって同じだ。
原因がよくわからない。
「ほら、ルーチェ。ボーっとしてないでサッサと食べなさい。もう午後の受付の準備しないと」
「あ、うん……」
ブリジッタに促され、ルーチェはグラタンに意識を引き戻した。
結局、最後までジュストにグラタンを食べさせてもらい、ルーチェは午後の研修に戻った。
ブリジッタは今頃気づいたのか、とでも言いたげな顔。その横でグラートもうんうん、と頷いている。
そう……だったのだろうか。
調合は今までと変わらない方法で行ったはずだった。1回で2~3時間、1日3回まで服用ならば最大で9時間だ。食事と少しの勉強時間には十分だと思っていたから改良はやめたのだ。
だとしたら、知らないうちに何か……たとえば、室内の温度や湿度が良かったとか。だが、調合室は常にある程度の部屋の状態を保っている。
材料も変えていないし、器材だって同じだ。
原因がよくわからない。
「ほら、ルーチェ。ボーっとしてないでサッサと食べなさい。もう午後の受付の準備しないと」
「あ、うん……」
ブリジッタに促され、ルーチェはグラタンに意識を引き戻した。
結局、最後までジュストにグラタンを食べさせてもらい、ルーチェは午後の研修に戻った。