金色のネコは海を泳ぐ
「ルーチェ……好き…………大好き」

ジュストが何度も「好き」と言いながら、ルーチェの頭を撫でて額や瞼……こめかみや頬へと口付けを落とす。

やがて、ジュストの唇はルーチェのそれを捕らえて……熱く、重なる。

「ん……っ、ジュ……トっ」

ルーチェは甘い痺れを体中で感じながらジュストの背中にしがみついた。

「……ルーチェ…………」

唇が離れると、ジュストは少し乱れた呼吸でルーチェを見つめてきた。その琥珀色の瞳に、これから起こることの“予感”に、ドキッと心臓が高鳴る。

「ルーチェ、もっと……触って、いい?」
「――っ」

もう……これ以上ドキドキしたら死んでしまう。

「ダメ……?」
「……っ、だ、めじゃ……なぃ」

恥ずかしくてルーチェが顔を背けると、ジュストはクスッと笑って。すぐに柔らかな髪の毛がルーチェの首筋をくすぐった。

ジュストの唇が触れた場所は、彼の“印”の定位置。いつもより強く口付けられて、それから舌でなぞられて……ルーチェは肩を竦めた。

「優しく、するから……」

いつか本気で噛まれた耳たぶを、やんわりと口に含まれた。

「ルーチェのこと……“食べたい”」

そのまま――
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