金色のネコは海を泳ぐ
「ねぇ、オロ。貴方、ルミエールのネコなの?」
そう問いかけてみるけれど、オロは夢中でクッキーを食べていて答えてくれない。
「オロってば……」
ルーチェはため息をついて、ボールを手に取った。オロが食べ終わるまでは会話になりそうにない。まぁ、いつも会話にはなっていないのだけれど。
透明なボールをじっと見つめて海を思い浮かべる。
深い、青。
波は、静かにゆらゆらと……
「うぅーん」
なかなか色が濃くならなくて、ルーチェは唸った。
これ以上濃さを重視すると確実に波長が強くなってしまう。今までの鍛錬からそれはわかっているのだが、どうやって波長を弱く保てばいいのかがよくわからないのだ。
「にゃうん」
すると、クッキーを食べ終わったらしいオロが机にピョンと飛び乗ってルーチェを見つめた。
琥珀色の瞳にじっと見つめられて、ルーチェはなんだか不思議な気分になる。
そう問いかけてみるけれど、オロは夢中でクッキーを食べていて答えてくれない。
「オロってば……」
ルーチェはため息をついて、ボールを手に取った。オロが食べ終わるまでは会話になりそうにない。まぁ、いつも会話にはなっていないのだけれど。
透明なボールをじっと見つめて海を思い浮かべる。
深い、青。
波は、静かにゆらゆらと……
「うぅーん」
なかなか色が濃くならなくて、ルーチェは唸った。
これ以上濃さを重視すると確実に波長が強くなってしまう。今までの鍛錬からそれはわかっているのだが、どうやって波長を弱く保てばいいのかがよくわからないのだ。
「にゃうん」
すると、クッキーを食べ終わったらしいオロが机にピョンと飛び乗ってルーチェを見つめた。
琥珀色の瞳にじっと見つめられて、ルーチェはなんだか不思議な気分になる。