2人の王子様



「あ、あの」


「…痛ぇんだけど」


謝ろうとすると、不機嫌そうな低い声が私の頭の上から聞こえてきた。


ヤバい、怒っちゃってる!?

下を向いてる私は、ゆっくり顔を上に向ける。



その人の、お腹くらいまで顔を上げた時私は心で絶叫した。



だ、だって……



その人は…



「3年生!?」


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