Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「………嫌か?」
すぐに返事を返さなかった私を見て、不安を宿した瞳を向けてくる。
「ううん、嫌じゃないよ……むしろ嬉しい」
私は小さなときから愛を受けずに生きてきた。
だから愛に飢えているらしい。
前に、恭輔が教えてくれた。
だから、誰かと一緒の部屋…それも蓮となんて嫌なはずがない。
「そうか……なら部屋に行くぞ」
そう言って歩き出した蓮の手をキュッと掴んでついて行く。
その行動に一瞬驚いた蓮だったが、すぐに嬉しそうに笑って握り返してくれた。
たったそれだけの事で舞い上がる心。
蓮に誘導されるまま、部屋へと向かった。