Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
たっちゃん達と行った時の事を思い出している間に、目的のショッピングモールへと到着した。
「由美」
車から降りてすぐに名前を呼ばれ、そちらを見るとギュッと手を握られた。
それに自然と頬が緩む。
前から優しかったけど、付き合ってからはもっと優しくなった。
それに私が望んでいることを見透かしてるように、色々と与えてくれる……これだってそうだ。
蓮に応えるように手を握り返し、中へと足を進めた。
「何から見に行くんだ?」
「………決まってない」
買い物に行くとは言ったものの、何にも決めてなかった。
「なら、俺の気に入ってる店にでも行くか?多分、由美も気に入るはずだ」
蓮のお気に入りの店か…。
「うん、行きたい」
期待の眼差しを向けると、柔らかく微笑んだ蓮は手を握ったまま歩き出した。