Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
温かい……。
蓮の温もりを得ようと擦り寄る。
「……陽も由美の事を思って言ったんだ。許してやれよ」
苦笑いをしながら、身体を包み込むように抱きしめている腕に力が込められた。
「………うん、分かった」
陽の言う通り、ここ最近はずっと部屋にいた。
今考え直してみるとありがたかった。
しばらく思い出話をしたり、身体を温めあっていたが、
「そろそろ帰るか?」
時間を確認した蓮は私の頭を撫でながら訊ねてくる。
「うん、流石に凍え死んじゃう」
私の半分冗談に笑い立ち上がると、手を繋ぎなおして来た道を戻り始めた。