Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
そこまで遠い距離ではなかったため、すぐ倉庫に着いた。
「う~早く温まりたい…」
「ああ、部屋は温かけぇぞ」
温かい部屋を想像したら、すぐにでもこの寒さから逃れたくて倉庫に入ろうとするが、珍しく閉まっている扉。
「あれ?今日は何で閉まってるの?」
「あいつ等も寒かったんだろ」
なるほど……。
「これってどうやって開けるの?」
目の前の扉はかなり重そうで、私と蓮の2人では開けられそうに無い。
「3回叩けば、中から開けてくれる」
蓮の指示に従って3回……ドンドンドンッと扉を叩く。
するとガガッと鈍い音を立てながら開いた。
すぐに温まりたかった私は、その隙間からスルリと中に入る。