Light of hope Ⅱ【完】番外編完結




包装を剥がして蓋を開けると、



「……ブレスレット?」



「ああ、誕生石のタンザナイトで作られた物だ」



「ありがとう、大事にする」



蓮に微笑み抱きつくと、嬉しそうに笑って抱きしめてくれる。



その温かさに身体を預けながら、昔を思い出す。



幼少期はいつも1人で過ごし、誕生日を特別な日だと思ったことはなかった。



寒い冬に部屋で1人、丸くなっていたのを覚えている。



恭輔に会って初めて祝った誕生日……その時初めて特別な日だと実感した。



今はそれと同じぐらい……いや、それ以上に楽しいパーティーだと心の底から思う。




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