Light of hope Ⅱ【完】番外編完結




「海斗、どうにかしてよ」



「あー……無理だな。由美から離すと俺が被害に遭う」



……海斗が?どういうことだろ?



疑問が顔に出ていたのか、嫌そうに顔を歪めた海斗は口を開いた。



「由美と知り合う前までは抱きつかれるのは俺だったんだよ。折角変わった標的がこっちに向いて欲しくないんだよ。



それに蓮が帰ってくれば剥がしてくれるだろ」



そう言う海斗は私たちから一定の距離を保ってソファーに座っている。



そんなに引っ付かれたくないのか……まぁ、男同士は流石に嫌か。



今ここには私と陽と海斗しかいない…。



蓮と朔は倉庫にいる人に、後始末と他の酔っ払いの制御を指示しに携帯を持って出て行った。



つまり、蓮達が帰ってくるまで助けてもらえないわけだ。




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