Light of hope Ⅱ【完】番外編完結




「…んぅ?」



ギシッとベットが軋み隣の気配が離れて行くのを感じて目を開ける。



「起こしちまったか…悪い」



「んー、大丈夫…おはよ」



「はよ」



挨拶を交わすと、すでに支度を終えていた蓮は先に部屋を出て行ってしまった。



……待っててくれてもいいのに。



ぶつぶつと文句を垂れながらも、蓮が部屋を出たと同時に支度を始めた。



さっさと必要な支度を済ませ、蓮を追いかけるために慌てて部屋を出る。



ガチャッとドアを開けると、出てすぐの所の壁に蓮がもたれ掛かっていた。



「…え?先に行ったんじゃなかったの?」



さっさと行ってしまった薄情者め、と思っていたのに予想に反して待っていてくれたことに驚き動きを止めた。




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