Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
『えーでは、理事長から挨拶……と言いたいところですが、理事長が不在のため小林先生お願いします』
………たっちゃんどこ行ったの。
たっちゃん代理の來ちゃんは舞台にすら上がらず、司会のマイクを奪い取ると殺気を放ちながら話しだした。
「えー理事長は”大事な”仕事があるため不在、代理として俺が話すことになった……が、特に話す事もない。
とりあえず……入学おめでとう。
多少は目を瞑るが警察沙汰にだけにだけはなるな……以上」
それだけ言うと、司会にマイクを返して体育館を出て行ってしまった。
………いくら何でも適当すぎるでしょ。
非難の色が顔に出ていたのか、朔が去年の事を教えてくれる。
「あれは演技だから気にしなくていいよ。毎年ああやって新入生に小林先生は怖いって、思い知らせるためにやるんだよ」
新入生のほとんどが顔面蒼白になってるよ……でも、そうでもしないと制御が出来ないんだろうな。