Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「僕なんか去年の入学式からこばちゃんが怖いんだよ。あれの所為で…」
海斗は相槌を打ちながら、確かに去年は怖かったなと同意して陽を慰めている。
「……なるほどね。去年、転校として入った私はあれを受けずに済んだんだ」
「そうだよ、運がよかったね」
そんな会話をしている間に式は終わり、新入生は退場して行った。
「帰るぞ」
蓮はそう言うと立ち上がり、私の手を引き体育館を出る。
「もう帰っても大丈夫なの?」
「ああ、この後は特になにもない」
それでも心配になり、後ろにいる朔を伺うと大丈夫だと視線を向けてくれた。
それに安心し、蓮の後に続いて車に乗り込む。