Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「………ああ」
同様に険しい表情になった蓮が近づくと、ボソボソと話を始めた。
何の話だろ。大した事じゃないといいけど…。
ジッと2人の様子を観察していると蓮が舌打ちをし、2,3語交わした後、こちらへと戻ってきた。
「悪い。急用が入ったから行かなきゃなんねぇ」
眉を下げて申し訳なさそうに謝ってきた。
「うん、用事なら仕方ないよ。私はもうほとんど良くなったから、気にしないで行って来て」
「……ああ。絶対に安静にしてろよ。行ってくる」
「行ってらっしゃい」
ポンッと私の頭を撫でると、ドアのところで待っていた朔と共に部屋を出て行った。