Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
こんなにも被害が出ているのに、気がつかなかったなんて平和ボケをしすぎだ…。
それにこれだけ被害があるにも関わらず、どこに襲われているのか未だに分かっていない。
銀狼が調べられないなんて……どこがこんな事を…。
いや……強い所こそ狙われやすい。
だけど今回の奇襲はおかしい…情報が無さ過ぎる。
もっと足跡や痕跡があっても良いのに…。
そんな事を考えながらも見ていた最新情報を閉じてさらに奥まで入り込もうとすると、廊下の方から徐々にこちらへと近づく微かな気配を感じる。
慌ててパソコンを隠し、ベットへと潜り込む。
それと同時に静かにドアが開かれた。
……危なかった。
入ってきた人はこちらへ近づきベットの傍で立ち止まると、私の頭を撫でてベットへと入ってくる。
「……1人にしてごめんな」
部屋に入ってきたのは蓮。ベットへ入ってくると寂しそうにポツリと呟く。
しばらくの間、頭を撫でていてくれたが、小さく欠伸が聞こえたかと思うと規則正しい寝息を立て始める。
蓮は片腕を腕枕、もう一方を私の腰へと回してぐっすりと眠っている。