Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「銀狼はお前の玩具じゃねぇっ、何で襲った!!」
怒鳴る私にあいつはため息をつき、しょうがないとでもいうように話し出す。
「こっちはかなり待ってやった。
もうそろそろ戻ってきてもらわないと困るんだよ。
それに、あいつ等はお前を惑わす……だから消してやろうと思っただけだ」
「惑わす?私を正気じゃなくしたのはお前らだろうがっ」
心の奥底に無理やり眠らせていたあいつへの憎しみが溢れ、高ぶる気持ちのままに怒鳴るが、あいつはそれを嘲笑う。
「お前に自由などない。
そんな虫ケラを思うような感情もいらない。
さっさとそんな奴等は見捨ててこっちへ戻って来い。
それがお前の運命だ」
それだけ言うと、あいつは一方的に通話を切った。