Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「何が欲しい……お前の望む物は何だ」
そう問いかけると、ふふっと控えめに笑う。
だが、その瞳の奥に時折見せる深い闇……それに背筋を冷や汗が流れる。
それを気取られないように表面上は平素を保つ。
「僕が欲しいのは黒猫………つまり由美だよ」
……私が欲しいとなると、どこかの裏会社か。
「まずは、そっちの情報を教えて貰わないと困る。
あいつを黙らせるだけの力があるかどうか……相手は裏会社だぞ」
そう、私の親は小規模ながらも裏会社のトップをやっている。
易々と黙らせる事は出来ない。