Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「やべぇ……いきなりは抑えられなくなる」
赤く染まった顔を手で隠しながらぽつりと呟く蓮を、焦点の定まらない目で見つめる。
あんなに酸欠で止めて欲しかったキスも、徐々に回復してくるとその温もりが恋しくなり、蓮の胸へと顔を埋める。
「これが終わったらゆっくりしよう。そしたら色んなところへ行こうな」
穏やかな顔で笑う蓮を見ると、心の底から安心できる。
「うん」
「ならもう寝るぞ…おやすみ」
「おやすみ」
おやすみの触れるだけのキスを落とし、目を閉じたのを見て私も目を閉じる。
温かな蓮の胸に寄り添い、かなり軽くなった不安を心の奥底に押し込んで眠りについた。