Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
「これで宜しいですか?」
「はい。ありがとうございます」
私はそのzippoを包装してもらうと店を出た。
もう夕方か…。
約束の時間が近づいてくるにしたがって枯渇してくる心。
…もう随分と蓮が足りないよ。今日は甘やかしてもらおう…。
帰り道、色々な想像を膨らませながら家へと帰る。
それからはずっと部屋のベットの中で丸くなっていた。
……ここが1番蓮を感じられる。
布団に包まれているといつの間にかウトウトとしており、ハッと気づいた時には返事の時間が迫っていた。
重たい身体を引きずりながらもいつも通り支度を済ませて家を出ると、公園で黒猫の格好に着替える。
……時間は待ってはくれないなぁ。
そんな風に弱気になる自分に活を入れながら、昼とは違う雰囲気の繁華街の路地に入り、約束の場所へと向かう。