Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
家に戻った私は痛む心を押し込めて寝る支度を済ませた。
すぐにベットに潜り込んで自分を抱くように丸くなる。
明日はほぼ身一つの状態で出て行こう。
持って行くのは大切な物だけ…。
きっと他の物は全部処分しておいてくれるだろう。
……自分で処分と考えたくせにズキズキと痛む心に自嘲するような笑みを浮かべる。
馬鹿みたい…勝手に出て行くんだから、憎んで嫌って忘れくれればいい…。
そう…思ってる…いや、思わなきゃいけないのに…。
どんどんと負の深みにハマっていく自分が怖くなり、蓮はまだかと時計を見るとすでに帰ってくるはずの時間を過ぎていた。
どうしたんだろう…まさか何かあった?
最悪の事を想像し不安になっていると、メールを知らせる着信が鳴った。
それは蓮からで……不安になりながらも開くと、
『今日は帰れそうにない。
明日の夜には帰る。
布団をしっかり被って寝ろよ。
おやすみ』
それだけの文だった。