Light of hope Ⅱ【完】番外編完結




そこへメイドに先導された恭輔が入ってきた。



「またかよ……そんなに由美が気に入ったか」



入ってきてすぐに私達を視界に入れた恭輔は、蓮を馬鹿にするように鼻で笑った。



「ああ、だから手を出すんじゃねぇ」



それに対抗する蓮は殺気を放ち睨みつけるが、恭輔にはその程度の殺気じゃ効かない。



「だから餓鬼なんだよ。相手の力量も測れない奴は引っ込んでろ」



そう吐き捨てるように言うと、蓮の数倍の殺気を放って口角を引き上げた。



その莫大すぎる殺気の量に、私の腰に回る蓮の腕が強ばる。



さらには後ろにいる朔達にも緊張が走り、誰かが息を呑んだ気配がした。



だが、これでもまだ全開の殺気には程遠い…。



< 33 / 326 >

この作品をシェア

pagetop