Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
自然と下がる視線。
俯きながら唇をグッと噛み締めると、
「……分かった」
頭上から聞こえてきた小さな呟き。
パッと顔を上げると、とても納得をしているとは言えない表情だけど、私を見て微笑んでいる蓮。
心の中で言わないことを正当化しようとしているけど、結局は蓮達に言いたくないだけなんだ…そんな気持ちを汲み取ってくれたのだろう。
まだ私の汚い部分をさらけ出さなくていいのかと分かり、ホッと身体に入った力を抜く。
だけど、それと共に重く伸し掛る罪悪感。
安心感と罪悪感から、ぎこちない笑みを浮かべる…とほぼ同時にガチャッと、ドアが開いた。
「てめぇ、何でここにいる」
入ってきたのは恭輔。即座に蓮が睨みつける。
「お前の親父さんに通してもらったんだよ」
……という事は、話はもう終わったんだ。
案外早かったな……もっと話し込むと思ってたよ。