Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
何しに来たの?と聞く前に、
「由美、帰んぞ」
片手を伸ばして催促をしてくる恭輔。
……諦めたんじゃなかったの?
「譲れねぇって言っただろうがっ!」
呆れる私とは違い、蓮は歯を噛み締めて私を後ろへと押しやった。
「うわっ……危ないなぁ」
運がいいのか、蓮が考えていたのか…押しやられた私は見事にベットへとダイブした。
そんな私にチラッと視線を向けた恭輔は、疲れたようにため息を溢す。
「お前の親父から許可は貰ってる……今日だけだ」
「クソ親父……」
許可を出した司さんに悪態をつく蓮だが、そう言われてもなお譲ろうとはしない。
「蓮、今日だけだって言ってるんだから…」
朔は戸惑いながらも、恭輔の意見を聞き入れた。