Light of hope Ⅱ【完】番外編完結




「あ?……関係ねぇ。手放す気はサラサラない」



それからしばらく、2人の言い合いは続く。



ベットの上でそれを見守っていると、見かねた朔がテーブルにあった水を持ってきてくれた。



「ありがと」



「どういたしまして……早く終わるといいね」



「……うん」



心配そうに蓮を見る朔や海斗、陽を視界に入れつつ、貰った水をチビチビと飲む。



「クソッ……」



水がなくなり、テーブルにコップを置くと蓮の悪態が聞こえ、そちらを見ると恭輔とのやり取りを終わったようで、携帯を閉じていた。



蓮は無言で携帯を差し出してきたので、それを受け取ろうと伸ばした腕を掴まれて引き寄せられた。



ギュウッと抱きしめてくる蓮の背中に腕を回して優しく摩る。



「……蓮?」



恭輔は何を言った?






< 69 / 326 >

この作品をシェア

pagetop