Light of hope Ⅱ【完】番外編完結
黒猫
念願叶って、蓮と付き合い始めてから3日が経った。
……流石に仕事を終わらせないと…。
あの日から、隙がないかと様子を見ていたが、傍を離れない蓮の所為で未だに仕事が終わっていない。
倉庫で皆がそれぞれ好きなことをしている部屋で、小さくため息をつく。
もう堂々と行くしかないな……どうにか今夜の外出を認めてもらわないと…。
「ねぇ、蓮…」
意を決して隣で雑誌を読んでいた蓮の服の裾を軽く引く。
「ん、何だ?」
するとわざわざ雑誌を閉じて、こちらを向いてくれた。
「えっとね……今日の夜、恭輔と会うから出かけていい?」
「ダメだ」
即答ですか……。簡単には許してもらえないと分かっていたけど、ここまで拒否られるとは思っていなかったな。
……過保護すぎる気もするんだけど。