イチゴの空





東京タワーの中は結構暗くて、私は班の人とはぐれそうになった。




「あれ?そら、どこにいるのー?」


「あぁ、待ってクミちゃん!!」


という会話を、5回はした。




班長のクミちゃんは歩くのが速くて、外の景色もちらっと見るだけなので、
「チョーきれ~☆」
なんてじっくり見ている私は、放って行かれっぱなしだった。



迷子にならなかったのは奇跡だ…!


< 104 / 137 >

この作品をシェア

pagetop