イチゴの空




それから、時間はあっという間に過ぎて行った。





気が付いたら、空はすっかり晴れていて、台風はどこかへ飛んでいったみたいだった。 







高橋は基本的に絶叫系が好きで、私は苦手だったけど、一緒に乗ってあげた。



最初に乗ったビックサンダーマウンテンで、

高橋に「こわい、こわい」と言い続けていたら、



「大丈夫だって。」


と言って、手を握ってくれた。





それから、ずっと手をつないでいた。








ドキドキが止まらないよ…。


< 114 / 137 >

この作品をシェア

pagetop