イチゴの空
お土産を買っているときも、高橋は手を離さない。
なんか、本当の恋人同士みたい…❤
キーホルダーを見ていると、
「あ、垣田、ちょっとごめん。」
と言って、高橋は手を離した。
あぁ、と思ったけど顔に出ないようにした。
「おまたせ!」
高橋は、はい、と言って、買ってきたばかりのキーホルダーを私に差し出した。
「え?」
「いいから。」
戸惑う私に、高橋はむりやり袋を押し付けた。
「あけてみ。」
言われた通りにあけてみた。