イチゴの空

『黒沢さん』






委員が無事決まって、残りの時間は休み時間になった。



すると、黒沢さんがこっちに向かって歩いてきた。



また目が合ったけど、今度は睨まないで優しく微笑みかけてきた。





黒沢さんは笑顔で、


「垣田さん………だよねぇ?


 私、黒沢真紀。よろしくね!」





わぁ……
笑顔が輝いてるぅっ!!




つられて私も微笑んだ。




「垣田そらです。こちらこそよろしくっ!!」




それからしばらく二人でにこにこしてたけど、不意に黒沢さんが話し始めた。




「あのね、 もう知ってるかもしれないけど、私、高橋君のこと好きなんだぁ…。


 もしよかったら、 協力してくれないかなぁ?」
< 32 / 137 >

この作品をシェア

pagetop