イチゴの空
『黒沢さん』
委員が無事決まって、残りの時間は休み時間になった。
すると、黒沢さんがこっちに向かって歩いてきた。
また目が合ったけど、今度は睨まないで優しく微笑みかけてきた。
黒沢さんは笑顔で、
「垣田さん………だよねぇ?
私、黒沢真紀。よろしくね!」
わぁ……
笑顔が輝いてるぅっ!!
つられて私も微笑んだ。
「垣田そらです。こちらこそよろしくっ!!」
それからしばらく二人でにこにこしてたけど、不意に黒沢さんが話し始めた。
「あのね、 もう知ってるかもしれないけど、私、高橋君のこと好きなんだぁ…。
もしよかったら、 協力してくれないかなぁ?」