イチゴの空
ふと気がつくと、一人で考えて、一人で喜んでる私。
周りから見たら、気持ち悪い子だよね…。
そんなことを思いながら、じっと足元を見つめて立っていると、高橋の声がした。
「垣田~~!!」
私はパッと顔をあげて、高橋の方を向いた。それから、高橋に向かって、大きく手を振った。
「遅いよ~~!!」
高橋は、私のところまで、走ってきた。だけど、さすが陸上部。30メートル近くある距離を全力疾走しても、息が全然切れてない。
「わりぃ、でもそんなに待ってないだろ?」
「まぁね。」
高橋の隣で、私は歩き始めた。