晴れのち雨
「どうぞ」
先生の部屋に入った。
玄関からまっすぐ進みリビングに案内された。
リビングの隣には和室があるんだろうが、襖で閉めらていて中の様子までは分からなかった。
リビングに来るまでに部屋が2つ、そしてトイレお風呂とあったが、全体的に生活感があまり無かった。
リビングにある時計は10時をさしていた。
先生は私にお茶を出すと
「お風呂入ってくるから、ゆっくりしといて」
とお風呂場に行ってしまった。
始めのうちはソワソワしていたが、特にすることもなくぼーっとしていた。
ふと、キッチンカウンターの上にある倒れた写真たてを見つけた。
勝手に触ってもいいのかと迷ったが、写真たてを直すことにした。
写真たてを直そうとして手が止まった。