晴れのち雨
first
「アオちゃん、次どうぞ。」
「はい。」
お風呂場へ行った。
脱衣所にある洗面台の前に立って、自分の顔を見る。
何て情けない顔をしているんだろう。
いつからこんな泣き虫になったんだろう。
涙が落ちないように上を向いて、パンっと両頬を叩いた。
しっかりしなきゃ。
今日でこの恋に終止符を打つんだから。
お風呂から上がると、バスタオルとフェイスタオルが一組置いてあった。
バスタオルで体を拭いていると
困ったことが一つ。
着る服だ。
着替えを持ってきてなかった私は、着て来た服で出るかバスタオル姿で出るかで悩んでいた。
バスタオル姿....
今の私にはとてもハードルが高かった。
着て来た服を着て、リビングに向かった。