晴れのち雨
私がソファーに座ると
「キスされると思たやろ?」
ニヤニヤしながら訊いてきた。
なんかいつもより意地悪な気が...
「思ってないよ。」
とにかく冷静に冷静に答えた。
「ふーん。」
じーっと私を見ている先生。
ふぅ、と息を吐いて
「しないの?キス。」
逆に訊いちゃえ。
「ん?アオちゃんの許可しだいかな?」
サラッと答える先生。
ゔ...攻撃がそのまま返ってきた感じ。
「良いん?」
私の髪の毛をいじりながら問う。
「うん。私がお願いしたことだから。
だけど、こういうの今までなかったからどうしたら良いのか分かんなくて...」
髪の毛に触れていた先生の手が止まる。