晴れのち雨
hope
「そんなことないで」
強く、強く、先生に抱きしめられる。
「葵はやっぱり優しいし、いい女やと思うで。」
諭すように話す先生。
「それに別に大人にならんで良いやん。
俺だって時には少年のような心を持ってるで?」
クス。
笑みが零れた。
「先生は紳士なったり少年になったり大変ですね」
「葵が笑うなら何にでもなるよ」
私...この人を好きになって良かった。
目の前で優しく微笑みながら、甘い言葉をくれる人を見て、そう思った。
この恋を守れるほど、大人じゃなくて...
この恋を諦められるほど、子どもでもない...
そんな私の恋心をどうしたら良いのでしょうか?
ベットに肘をつきながら、先生の後ろから見える星達に心の中で尋ねる。