晴れのち雨
昼休み
次の授業が体育なので着替えて外に出た。
「さっぶーー!」
結衣が両手を擦りながら叫ぶ。
「寒いねー。
持久走、早く無くならないかなぁ。」
同じく両手を擦る。
「いやいや、アオより私の方が寒いから。アオには髪マフラーあるでしょっ。」
綺麗に揃えられた短い髪を揺らしながら 私の胸まで伸びた髪を軽く引っ張る。
「ショートカット、憧れるけどなぁ。
美人しか似合わないから...
似合ってるなんて結衣、ズルい!!」
「美人のアオに言われてもねぇ...」
「いやいや、お世辞はいらなくってよ。」
そんな話をしていると
「集合ー!!!」
体育教師の声が聞こえたので
走って集まる。