晴れのち雨
「私...自分からトモから悲しみを取り除くって言ったけど、自信なくしちゃいそうだな..」
力無く笑った。
「自信か...確かに分からなくもねぇ。
だけど、葵ちゃんの気持ち次第ってトコだろ?」
「勿論、気持ちはありますし、トモのことは愛し...大好きです。」
愛してる。
という言葉に戸惑ってしまった。
「出来る、出来ねぇは気にしなくて良い。誰も責めねぇし、何事も努力することが重要だろ?」
そっか...そうだよ。
好きなんだもん。
愛してるんだよ。
関わっていきたいんだもん。
心につかえていたものが無くなった気がした。
「私...トモに恋をして後悔だけはしないって決めたんです。」
私を真剣な表情で見つめる龍馬さん。
「だから...この恋は貫きます。」
さっきとは違う笑顔を龍馬さんに見せた。
「おう。アイツの為なのが気に食わねぇが応援するよ。」
「ありがとうございます。」