晴れのち雨
家に帰るとシュウからメールがきた。
《体調大丈夫か??今日は早く寝ろよ。》
ぶっきらぼうな文面に心が温かくなった。
その夜はシュウの言うとおり
早く眠ることにした。
目を閉じるとシュウが出てきた。
次の日の夕方。
最後の体験授業があったので
塾の準備をして家を出た。
塾に着くと悠ちゃんがいた。
「葵ちゃん!!今日で最後ねぇ〜」
淋しそうに言う悠ちゃんに
「多分、通います。」
と答えた。
「あらっ! 嬉しい知らせだわっ!
通って行く上で分からないことがあったらいつでも言ってね」
と私の手を取る。
悠ちゃんの爪には
赤いマニキュアが塗っていた。
....流石地獄の番人...返り血だ.....