晴れのち雨


もうすぐ3階生になるが、まだ先生を想い続けていた。



2階生になった時
先生と波美さんのように、いつか私にも大学内を並んで歩いてくれる人が出来るのかなぁ...と淡い期待もしたが、先生以上の人は見つからなかった。




「良いじゃん!なんだかんだで彼氏さんの事、好きなんでしょ?」

まだ愚痴っていた結衣に言う。


「そりゃ...好きだけど...」

モゴモゴと話す結衣を羨ましく思う。


大切な人がそばにいるのが、どんなに嬉しいことか、どんなに幸せなことなのか、私はこの2年間に嫌というほど教えられた。



綺麗な夜空を星が踊るとき

昼間晴れていた空が泣いたとき

夢に先生が出てきたとき


私は先生に会いたくて仕方なかった。
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