晴れのち雨
「クリスマスは来年もあるんやし、気にせんとってな」
来年...
先生の来年のクリスマスにも、当たり前のように私がいて胸が一杯になった。
先生と手を繋いで家に入ったー
先生が台所でこちゃこちゃしている間、
さっきまで繋いでいた手を見つめる。
本当にどうしよう...
さっきから心臓が暴れている。
深呼吸をしていると、閉ざされた襖が視界に入る。
ゴクリ。
緊張してきた。
私も向き合わなければいけないと、ずっと思っていた。
「トモ、襖開けていい?」
台所に立つ先生に訊く。
先生は少し目を見開いたが
「ええよ」
と許可してくれた。