晴れのち雨
「開けていい?」
「ええよ。気に入らんかったらごめんな」
小さな小包を丁寧に開けて行く。
箱を開けるとピアスが輝いていた。
派手でなく品があり、綺麗な薄紫色の花が付いたピアスだった。
「ありがとう!!
とっても気に入りました!!」
隣に座る先生に抱きつく。
「良かった。良かった。」
ウンウンと頷く先生。
「ところでこの花は何の花ですか?」
「marrow」
「まろー?」
あれっ?
どっかで聞いたことあるな...
頑張って思い出そうとする。
「marrow 分からん??」
「うん。分かんない。」
「葵先生、しっかりしてくださいよー」
「ごめんなさい...」
「ほらこれ。」
手に持っていたライターを見せた。