晴れのち雨
「トモ、仕事は?」
気になった私は尋ねた。
「日本に帰ってきたばっかりやから、しばらくは休み。葵は?」
「私も学校は冬休みだし、しばらくはほとんど休みかな。」
「ふーん。じゃあさ、冬休みの間はここにおってや。」
「えっと...それは、同棲的な感じ?」
「うん。プチ同棲かな。どう?」
どう?って...
嬉しくないこともない。
だけど、いきなり良いのかなぁ...
考え込んでいる私に
「そない深く考えんで良いで?
来れる時に来て住んだらええから。」
と私の髪に触れる。
うーん。
冬休みだけだし...
チラッと先生を見ると目が合った。
「分かった...」
結局、先生に流されてしまった。